2012年11月にオープンした農家さんがされているうどん屋さん。
お店の壁に「農業大学校社会人コース(野菜)」の卒業証明書が貼ってあったので「おや?」と思って話を聞いてみたらいろいろと教えていただきました!
お店の場所は桑野というところで、バイパス沿いにあるトラックターミナルの出口を降りて少し南に車を走らせたところにあります。
田園地帯なのですぐに分かると思います。
お店の反対側に野菜の直売スペースがあります。
全てこちらのご主人が作ったもの。(近隣の農家さんにも売り場を開放しているようです。)
行った時間がギリギリだったのでだいぶ売り切れてるものもありました。
UFOズッキーニとかロロンかぼちゃとか、スーパーでは手に入らない野菜もいろいろ。
美味しくても珍しい野菜はスーパーじゃ売れないから並ばないんですよね〜、仕事やってて本当にそう思います。
個人的にはこういう新しい野菜の方がわくわくするんですが…。
メニューは「かけ」と「ざる」どちらもあります。
店内はカウンター8席とテーブル席が1卓
お出汁の味を楽しみたかったので「天ぷらうどん」を注文〜。
透き通った淡いお出汁。「隠し味に野菜も入れてダシとってるのか?」と思ってしまうほど優しい味わい。
あとで聞いてみたら野菜は入ってないけど、ちゃんとした素材を使って無化調で丁寧にダシをとったらこういう柔らかい味になるんですよ、とのこと。このお出汁はいいですな〜。
天ぷらの野菜はもちろん自社農園のもの。
岡山県の気候では9月というのは一番野菜が少ない時期といっても過言ではないんですが、それでもこの日9種類の野菜がいただけました。
ナスもトロトロ、トマトも過熱することが甘みが強くなったりと野菜の楽しさを楽しめる天ぷらがいっぱい。
食べていると奥さんが「良かったら野菜の天ぷらおかわりいかがですか〜?」とサービスまでつけてくださいます。
もうどこからが基本のボリュームでどこからがサービスなのか分からないくらい野菜いただいてしまいました(笑)
うどんのコシもいい具合。
うしろにあった暖炉が気になったので聞いてみると、冬の暖房器具としてはもちろん鍋焼きうどんもやったりするみたいです。じっくり加熱するので野菜のダシが出すぎてすごいみたいです(笑)
どうやらご主人、以前は高屋(山陽本線の高島駅のほう)で「さぬき手打うどん大善」というお店をされていたようですが、20年ほど前から「うどん×農業」という構想を練られていたそうで、2012年にようやく形にできたとのこと。なので、うどんの基礎は十分すぎるほどあるわけです。
そして自社農園の野菜。これだけの野菜が揃うのであれば、十分野菜だけの天ぷらでも楽しめるし、珍しい野菜でも実際に天ぷらで食べるとその美味しさが伝わって、帰りがけに野菜を買ってくれる。
自分の得意分野が一つしかないと、なかなかその業界でTOPになるのは難しいけど、2つの得意分野を組み合わせることで一気に差別化の要因となるというとても素晴らしい取り組みだと思いました。
またそのうちピザ窯も出来る予定だとか。ピザ窯の発想もトマト農家さんのトマトを使ってソースを作りトッピングも野菜を使うことでさらに野菜を活用したメニューを増やしていきたいということです。
ご主人はうどん教室の先生もされているそうで、かなりお忙しいみたいですがその前向きな姿勢は素晴らしいなぁ、とただただ感心してしまいました。
まだまだ変わっていきそうなお店なのでまた定期的に食べに来ようと思います!
Contents
住所
TEL
営業時間
11:00~13:30
定休日
月〜金(土日のみ営業)
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