期待を上回る美味しいイタリアン!
ジビエの時期を狙って念願の初訪問でした!
【 Ristorante Matsumura 】
岡山にあるイタリアンでも指折りの有名店。
ただ、場所が御津ということもあって食に興味のある人でないと、なかなかわざわざ足を運ぶ機会がないかもですね。
大阪福島でも予約困難のお店だったようですが、岡山に来てもこの場所で10年されているというのは、ファンがついている証なのかなと思います。
ジビエや自家菜園の野菜や果物など、お店のFacebookページを見ていると奥様がいろいろと投稿されていて、読みやすく楽しい!
コース料理は6,500or10,000(サービス料、消費税、別)となっていて、ジビエを堪能したかったので10,000円のコースで予約して行ってきました!
まずはアペリティフにベルギービールを
Duchesse de bourgogne(デュシェッス デ ブルゴーニュ)という銘柄で、オーク樽で18ヶ月熟成させたものと8ヶ月熟成させたものをブレンドしたものだそう。
果実感が強くでも酸味が強いわけでなくビールとは思えない華やかさがあり美味しかった!
1皿目は
「Fricco(フリッコ)」
じゃがいもとチーズを焼いたもので北イタリアの郷土料理。
素朴で温かい1皿を挨拶がわりというのは、こちらの気持ちも和ませてくれているようで思わず顔がほころぶ美味しさ。
2皿目は
「Carne salada(カルネ・サラーダ)」
牛のモモ肉に塩やハーブなどを擦り込んでマリネしたもの。
放牧牛を使われているそうで、赤身の旨味がものすごく凝縮していて脂のくどさが全くない濃厚なハムのよう。
これは今まで食べてきた肉料理の中でもトップクラスに衝撃をうけました!
シナノゴールドのコンポートも相性ばっちり。
ルッコラも香り高く美味しかった〜!
3皿目
「低温調理した鹿肉」
ここまでしっとりと柔らかく仕上げられた鹿は初めて!!!
色とりどりの野菜も添えられ、もうこのあたりから昇天しかけてます。
4皿目
「リードヴォーとスッポン」
普段なかなかリードヴォーを食べることもないけど、白子のような食感ではあるけど魚介とは違う仔牛ならではのコクもあり、ここにスッポンの出汁も重なって、怒涛の内蔵の旨味の波に飲み込まれる。
5皿目
「ブラウンマッシュリゾット」
味もさることながら、盛り付けも素晴らしすぎます!
写真見てるだけでうっとり。
6皿目
「モクズガニ 自家製タヤリン」
蟹の旨味の引き立たせ方がすごい!いやな風味を全く感じず、蟹の良いところだけを抽出したような濃厚かつ美味なソース!
茶色のソースはビスクで、さらに蟹の風味がアップされて…
これ、今まで食べたパスタの中でもダントツに美味しい!!
7皿目
「かぼちゃとブルーチーズのトルテリーニ」
アーモンドが香り、リコッタチーズも相まってじんわりと美味しさが染みてくる。
先程のモクズガニのパスタで揺さぶられたあとに、少し落ち着かせてメインに連れて行ってくれるこの感じ、たまりません。
8皿目
「熟成カルガモ」
ささみやムネ肉にモモ肉のインボルティーニ、さらには内蔵のハンバーグとあますことなくいろいろな部位を楽しめる。
ソースの深みのあるコクが絶品で、こういうところからもシェフの凄さが伝わってきます。
9皿目
「ストゥルーデル」
シェフが過ごされたイタリアの「トレンティーノ・アルト=アディジェ州」のお菓子だそう。
優しい甘さでメイン料理の余韻を邪魔せずに穏やかな気持ちにさせてくれる絶妙な1品。
最後は食後のドリンクと焼き菓子。
料理って人柄だったり、その人の感情が伝わってくるものだと思うんですが、
「全力で美味しいもの作るぞ!」っていう熱量も大事なんですけど、
この日感じたのはベテランシェフならではの落ち着きというか、余力を感じられました。
それによって食べ手も背筋をずっと正してなきゃいけないということもなく、リラックスして料理を楽しむことができました。
御津の山間の中だからこその穏やかな雰囲気と食材の強さ、そしてシェフの確かな料理の腕に大満足の内容でした!
間違いなく2023年印象に残ったレストランの3本の指に入ります!






















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