岡山市北区牟佐の岡パク&黄ニラ産地見学に参加!黄ニラ大使に野菜食堂こやまのシェフなどなど盛りだくさんのイベントでした!

僕が岡山に引っ越してきた5年前、黄ニラは居酒屋のメニューにあるくらいで、岡山のパクチーという言葉は耳にすることもありませんでした。

しかし今ではこれまで果物王国として有名だった岡山の特産品である、桃やぶどうに匹敵する知名度になってきている農産物じゃないでしょうか?
黄ニラ自体は今でも岡山が全国トップのシェアを誇りますが、パクチーというと全国的にみれば静岡が大産地。そんな黄ニラやパクチーをここまでのブランド化していくのは、並大抵の努力ではなかったと思います。
黄ニラ大使のメディア露出が多いですが、やはり産地としてグループの取り組みがあってこそ、ここまでの盛り上がりを見せているのだと強く感じるイベントでした。

この記事を読んでくださった方が一人でも今より岡山の黄ニラやパクチーが好きになってくれたらという想いで書かせていただきます。

黄ニラ大使の案内で、ご自身の畑へ案内していただきました

今回、たまたまなんですが僕のお店に来ていただいている方からお声かけいただいて参加させていただくことになりました。
黄ニラ大使の畑は「岡山市北区牟佐」というところにあります。車だと岡山駅から約20分。

意外と街中からも近いですよね。
朝9時に集合して、大使の車を先頭にみんなで後をついていきます。

圃場の入り口の橋に看板が
「皆んなで守ろう 豊かな自然 黄ニラ岡パクの里」

林に囲まれた圃場は全部で約3haもあるそうです。
それにしても快晴に恵まれてよかった!

 

農道に黄ニラが干してありました!
もう黄ニラを通り越して「黄金ニラ」!!
山の緑と青い空と黄ニラのコントラストが最高でした!!!

これ、別に乾燥黄ニラを作ってるわけじゃないんですよ〜(笑)
また後ほど説明しますね!

 

先にパクチーが植えてある場所へ

岡パクについて振り返っていろいろとお話を頂きました

 

 

岡パクは岡山パクチーじゃない「岡山マイルドパクチー」!!

もともと岡山でのパクチー栽培は後発組。東京の市場関係者から「パクチーが流行っている」という話を聞いてから、パクチーについていろいろと調べ始めたそうです。
当時、日本で流通していたパクチーを試食した植田さんは自分の舌に合わず吐き出したそうです(笑)でも、その時点でパクチー作りを諦めないところが何かもっているんですよね。
そもそもパクチーは200種類以上の品種があって、その中から厳選しらものをいくつか試験的に栽培した中で植田さんが「あれ?これ美味しいんじゃないの?」と辿りついたのが今の「岡山マイルドパクチー」になったそうです。

独特の風味を残したまま「マイルドな甘さ」が特徴

植田さんがパクチーを作り始めた当初、市場関係者は当時出回っていたパクチーと同じ品種を作って欲しいと言われていたそうなんですが、それでは他の産地の二番煎じになってしまい自分達が苦しいだけ…。そう考えた植田さんは、市場に評価してもらえない自分が作りたい!と思った品種にこだわり抜いたこともターニングポイントだったと思います。

味にこだわって、その時点で評価の低い品種を育てるということはとてもリスキーなことです。
他の産業だったら、うまくいかなかった時の方向転換は自分のペースでできるかもしれない。でも農業は生き物相手、トライアンドエラーは1年毎にしかできない。しかもその1年も条件が一定にはならない。
並々ならぬ決意と強い気持ちがあったからこそやり遂げられたことでしょう。実際ご本人も度々心が折れそうになったこともあったとおっしゃっていました。

そんなパクチー生産部会が次第に評価され始めると、それまで先行していた県外の産地でも真似を始めてきたそうです。
パクチー生産部会として「岡山マイルドパクチー」というのを商標登録に着手したり、県内外への積極的なPR活動を続けているそうですが、ここまでたどり着くのには当事者でないと分からない計り知れない努力をされてきたということがとても伝わってきました。

一生懸命パクチーのことをメモしている女の子の姿がとても印象的でした

 

さぁ続いて黄ニラが植えてあるところにいきましょう!

みなさんは黄ニラがなぜ黄色いか知っていますか?

黄ニラは決して葉が黄色い品種のニラではありません。
そこには農家さんの並々ならぬ手間暇がかかっているんです。そしてその手間暇は決して色付けのためだけではありません。黄ニラの最高の特徴はやっぱり甘さ!です。

黄ニラを育てるためには、まず株がしっかりした青ニラをつくらなければなりません。その期間なんと2年。

黄ニラは収穫開始まで2年もかかるんです。
スーパーでニラを買う時、根っこってついてないですよね?そう、ニラは地面から飛び出しているところから刈り取って収穫されます。

黄ニラは青ニラを変色させたものなんですが、その手法も分かればなるほど。

ハウスの中で育てられる黄ニラ。狭いので順番に見学。

大きなビニールトンネルの中に、低い白のビニールがかけられ、さらにその下に黒いビニールがかけられています。

僕の番が回ってきたので、中に入らせていただきました。

どうです??こんな感じで黄ニラが育ってます。
これはもう少し日を置いてから出荷になる黄ニラです。黄ニラができる理由は、青ニラへの光を完全に遮断して光合成をさせないことで黄色くなるという仕組みなんです。
通常の青ニラと比べれば、資材も余計に沢山必要だしもちろん手間暇も何倍もかかります。

よく言われるのが「スーパーで買おうとしても黄ニラって高すぎ」という意見。
確かにおっしゃる通り、安い野菜ではありません。
でもなぜ高いか?その理由を少しでも理解してもらって、その価値も少しは納得してもらえたら幸いです。
それでもスーパーで買うのはちょっと…、という方は是非黄ニラ料理をお店で食べてみてください。本当に美味しいから。

さてさて、天日干ししている黄ニラの写真を載せたときに「乾燥黄ニラ作ってるわけじゃないですよ〜」とお話ししたのを覚えていただいてますか?

ひょっとしたら、黄ニラがスーパーの店頭で少し緑がかっているものを見たことがある方がいらっしゃるかもしれません。
ニラに限らず、どんな野菜でも収穫してスーパーに並ぶまでずっと生きています。実は黄ニラ、うまく処理ができていないと蛍光灯などの光でもあっという間に光合成を始めてしまうんです。

緑になってしまったら、黄ニラとしての商品価値は…。

でも、岡山の黄ニラ生産の歴史は長い。
もともと明治時代に日本では黄ニラが作り始めたとされています。
そんな長い歴史の中で、どうやったら少しでも長く商品価値を保てるのかという答えの1つがこの天日干し。

収穫直後、中途半端な弱い光だと上手くいかなくて、思いっきり強い光に当てることによって、光合成をする組織にガツンとショックを与えて光合成がしづらくさせる、というような原理だそうです。
ということは天候が悪い日が続くと大変ですね…。こんな一手間も加わって、僕達は美味しい黄ニラが食べられるわけです。

 

さぁ、圃場の見学を終えたところで、この後はお楽しみの試食会!

「野菜食堂こやま」石川俊輔さんが手がける料理が出荷場とは思えない驚きのクオリティ!

石川さん初めましてですが、身長183cm、誰もが羨む良スタイルのイケメンシェフでした。

畑から場所を変えて、一同出荷場へと車で移動。
到着してみるとすでに料理の準備が始まっていました!

 

パクチーを根っこをつけて出荷を始めたのは岡山マイルドパクチーが元祖!
石川さんも捨てるところがない素晴らしい野菜と絶賛!

 

ガスコンロも用意していただいて熱々料理がいただけました!

 

試食といってもそれぞれ特徴のある4品で視覚的にも大満足!

左上:黄ニラのポタージュ
右上:黄ニラのジュレ 紅くるりのうえに
左下:蕪とさつま芋の粒マスタード和え
右下:丸ごとパクチーと鯵の豆腐ハンバーグ

 

どれも素材の味をそのままに、甘さを十分に引き出した優しい味わい。
植田さんも「優しい味!」と連呼していました(笑)

 

卓上にはとら醤油さんの「黄ニラ醤油」と「パクチードレッシング」も置いてありました〜。

 

お食事をいただきながら、黄ニラ部会長とパクチー部会長からのご挨拶。

この牟佐で約30年黄ニラを作り続ける部会長の 伏見さん。この方がいなければ、今の岡山の黄ニラは存在しないです。

パクチー部会長の秋山さん。僕が漂流岡山時代にもとてもお世話になった方で久しぶりの再開で嬉しかったです。

 

農業は一人じゃできません。必ず地域の協力が必要です。でも、それをただの協力ではなく、掛け算の相乗効果を生み出しているのがこの産地の強いところだと感じています。
販売と生産の両輪がうまく噛み合って始めてブランディングがうまくいくんですよね。そしてこうやって口で言うのはとっても簡単、実際やるのは本当に大変。そういう側面を僕自身これまで本当にたくさん見てきました。

 

美味しいだけじゃない、黄ニラも岡パクも栄養満点!

五賀さんは管理栄養士で野菜ソムリエでママさん。すごいですね〜!

僕自身、人の体のことを扱わせていただく仕事についているので栄養となるとさらにビビっとアンテナが伸びます(笑)
この場で栄養のことを語ると記事が終わらなくなってしまうので割愛させていただきます。

五賀さん、ブログもされてますので興味のある方は見てみましょ〜(←丸投げすみません…)
https://ameblo.jp/hiropuuuuuuuu/

 

バタバタと時間が過ぎますが、話は尽きること無く…

 

この後、岡山ブログカレッジという活動が倉敷で行われるということもあって、僕は泣く泣く途中退席…。

天気にも恵まれあっという間でしたが、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。
皆様大変お忙しいところこのイベントを企画・運営していただけたことにただただ感謝でございます。
とても貴重な場に誘っていただいた堀田さん、本当にありがとうございました!

僕も微力ながら、このブログを通じた活動で少しでもたくさんの方に岡山の食材の興味をもっていただき岡山県の食文化が盛り上がってくれたらと思っております!!!

 

長文お読みいただきありがとうございました!